用語集

①自己資本比率

算定方法

純資産 ÷ 総資産(資産合計)×100 %

用語解説(考え方)

会社のすべての資産(総資産)を持つために自分のお金(自己資本)で何パーセント賄っていますか?

事例

(投資用不動産を購入するにあたって、フルローンの借入で購入するか、30%(自己資本比率)の自己資金+住宅ローンで購入するか?)

②ギアリング比率

算定方法

有利子負債 ÷ 純資産(自己資本)×100 %

用語解説(考え方)

借金が自分のお金(自己資本)の何パーセントありますか?

事例

貯金1億円だけど借入金も1億円(比率100%実質無借金)。比率250%は危険とみなされてしまいます。

③固定長期適合比率

算定方法

固定資産 ÷ (自己資本+固定負債)×100 %

用語解説(考え方)

固定資産を持つのに、自分のお金(自己資本)+長期借入金の範囲内で持てていますか?

事例

100%を超えているということになると、固定資産を短期借入金も使って購入していることになり、返済が重くなります。

④流動比率

算定方法

流動資産 ÷ 流動負債×100 %

用語解説(考え方)

1年以内に現金化できる資産(流動資産)と1年以内に支払うべき負債(流動負債)の割合

事例

100%を下回ってしまうということは、現金が1年間もたないということになります。最低でも100%、できれば200%以上。

⑤売上高経常利益率

算定方法

経常利益 ÷ 売上高 ×100 %

用語解説(考え方)

経常利益(会社本来の営業活動による利益に受取利息・配当金等の収入、支払利息等の費用を加味した利益)の対売上比率

事例

6%以上

⑥総資本経常利益率

算定方法

経常利益 ÷ 総資産(資産合計) × 100 %

用語解説(考え方)

もっている資産を効率よく活用して、どれほどの利益を出せていますか?

事例

遊休資産があり効率よく活用できていないことはないですか?電話加入権や収益性のない固定資産、過剰在庫を持つことで、率を下げていませんか?

⑦収益フロー

算定方法

黒字経営の継続年数

用語解説(考え方)

3期連続黒字以上で最高点!1期でも赤字であれば0点!

事例

6%以上

⑧経常利益増加率

算定方法

(今期経常利益 - 前期経常利益) ÷ 前期経常利益 × 100 %

用語解説(考え方)

経常利益の増加5%以上で成長性があると判断されます。5%未満では成長性の鈍化と判断されてしまう可能性があります。

⑨自己資本額

算定方法

純資産(自己資本)の合計 円

用語解説(考え方)

配点は高いが、中小企業で自己資本額を大きくすることは難しい項目です。(大企業向けのの項目です。)

⑩売上高

算定方法

当期売上高 円

用語解説(考え方)

本業の当期売上高(大きければ配点も大きく大企業向けの項目です。)

⑪債務償還年数

算定方法

(長期・短期借入金+社債)÷(営業利益+当期減価償却実施額) 年

用語解説(考え方)

今ある借入金を本業利益(営業利益)+減価償却実施額=簡易キャッシュフローで完済できるまでの期間。

事例

完済までの期間が短ければ短いほど健全な会社と判断されます。

⑫インタレスト・カバレッジ・レシオ

算定方法

(営業利益+受取利息・配当金)÷支払利息・割引料 倍

用語解説(考え方)

金融機関の利息に対する支払能力を判断しています。倍率が高いほど利払い能力があり健全性があると判断されます。

⑬キャッシュフロー額

算定方法

営業利益+当期減価償却実施額 円

用語解説(考え方)

1年間の会社の返済可能金額となります。大きければ大きいほど、金融機関は返済能力が高く、返済の確実性があると考えています。(大企業向けの項目です。)

事例

配点が最も高く、金融機関の最重要項目と捉えています。節税により利益を圧縮することは、格付け評価を下げる大きな要因になります。

⑭流動資産

用語解説(考え方)

1年以内に現金化される予定の資産

⑮固定資産

用語解説(考え方)

土地や建物、自動車や投資有価証券(長期保有予定)等の資産(すぐに現金化できない資産)

⑯流動負債

用語解説(考え方)

1年以内に返済(支払)しなければならない負債

⑰短期借入金

用語解説(考え方)

1年以内に返済しなければならない金融機関からの借入金(手形借入、当座貸越、1年以内に返済する長期借入金(月返済額×12か月))

⑱固定負債

用語解説(考え方)

1年以上先に返済する予定の負債(長期借入金、社債、役員等借入金、長期未払金(リース返済金等)

⑲長期借入金

用語解説(考え方)

1年以上かかって返済する金融機関からの借入金

⑳社債

用語解説(考え方)

会社が発行する債券。なじみがあるものでは国債があります。国債は国が発行する債券。

㉑純資産合計

用語解説(考え方)

資本金(出資金)やいままで営業活動をしてきた利益の累計等の合計額

㉒売上高

用語解説(考え方)

本業の売上

㉓営業利益

用語解説(考え方)

本業の利益

㉔受取利息+受取配当金

用語解説(考え方)

預金から得られる利息+金融機関や上場企業株式、関係会社からの配当金

㉕支払利息

用語解説(考え方)

借入金の対する利息

㉖経常利益

用語解説(考え方)

本業利益(営業利益)に受取利息・配当金等の収入、支払利息等の費用を加味した利益

㉗当期純利益

用語解説(考え方)

法人税等を支払った後の最終利益

㉘前期純利益

用語解説(考え方)

前期の法人税等を支払った後の最終利益

㉙前々期純利益

用語解説(考え方)

前々期の法人税等を支払った後の最終利益

㉚減価償却費

用語解説(考え方)

固定資産を使用可能期間(税務署が取り決めた期間)にあわせて経費にする費用。お金が出ていかない経費。

事例

100万円の普通自動車は新車の場合、6年の使用可能期間ということで、100万円÷6年=16.6万円だけ経費にできる金額